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Vol.84 株式市場に転がる原石とは?!

 VOL.83では、老舗大型銘柄に比べ、株価が乱高下することの多い新興企業の銘柄に対し、振り分ける資金を事前に決めたうえで銘柄を分散し、“新興企業の銘柄パック”として保有する発想をみてきました。

 この発想は、リスクが高い(予想される値動きの幅が大きい)ものに投資する手段として有効であることが多く、新興企業以外の投資対象にも活用することができます。

 そこで今回は、リスクが高い投資対象と考えられる、何らかの懸念材料があって株価が低迷している銘柄、つまり、再生が期待できる銘柄についてみていきたいと思います。

■再生が期待できる銘柄の底力

 株式市場で大きなキャピタルゲインを得る主な手法として、

 多くの人が先行き有望だと期待する銘柄を時間をかけて保有し続ける方法と、
 多くの人が見向きもしない銘柄を割安な局面でこっそり仕込んでおく方法

 があります。
 
 どちらも、一定の時間が必要なことに変わりありませんが、投資に対する考え方は大きく異なります。やはり理解しやすいのは、有望銘柄への投資でしょう。景気回復とともに素直な上昇が期待できそうです。有望銘柄といっても市場にはさまざまな局面がありますが、心理的には比較的やさしい値動きが期待できそうです。では、後者の、多くの人が見向きもしない銘柄に投資する人は何を期待しているのでしょうか。

 それは変化率です。

 現在、その銘柄が抱える何らかの懸念材料が改善・解消に向うときを静かに待っているのです。

 例えば、ステンレス大手の日本冶金工業(5480)は、2002年11月に12円という屈辱的な株価をつけています。その後、エネルギー向けなど海外を中心とした旺盛な需要により業績は大幅に改善し、2007年6月には1,713円という高値(*但し、2003年2月に1株を→0.5株に減資)をつけてきています。(2007年8月20日現在)他にも、さわかみファンドが安値で保有していることで有名な住友金属工業(5405)など、鉄鋼・非鉄などのセクターを中心に、当時2桁の株価から復活した銘柄は存在しています。

 でも、問題はどちらの手法も実行することがとても難しいのです。一見簡単そうにみえる有望銘柄への投資でも、実際に長期で持ち続けることは容易ではありません。(VOL.61参照)

 “銘柄調べ”と“忍耐”が必要な点は再生銘柄も同じですが、再生銘柄にはさらに相場との連動性の低さや個別銘柄への投資で最も避けたい破綻リスクが付きまといます。

 だからこそ、“新興企業の銘柄パック”のように、再生が期待できる銘柄をパックで買ってみてはどうでしょうか。名づけて“My再生ファンド”。次回は、My再生ファンドを選んでいくポイントをみていきたいと思います。

知っておきたい一冊
投資家は今夜も甘い夢を見る―東京マーケットの病理学投資家は今夜も甘い夢を見る―東京マーケットの病理学

作者: 花堂 靖仁, 堀岡 治男
出版社/メーカー:集英社インターナショナル
価格: ¥ 1,575 (税込)

本文でみてきたように、新興企業の銘柄の中には、5年・10年先時代をリードする企業が存在する可能性があります。ただし、不正会計問題や株主利益を損なうエクイティファイナンスなど投資に値しないどころか資本市場の信頼を揺るがす事態が起きています。この本に書かれている、新興“市場”の脆さをしっかり理解したうえで、中身のある新興“企業”の銘柄だけを精査することの重要性が一層伝わると思います。

 野尻美江子

マネー
投資・運用生命保険自動車保険ローンクレジットカードキャッシングソニーグループ

 


2007-09-04 14:24  nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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