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Vol.78 株式投資における失敗とは?

 VOL.77でみてきたように、私は、1つ1つの投資で、思い悩んだり、猛烈に反省したりするその1つ1つが、『一生使える投資スキル』を磨いているのだと思っています。

 つまり、株式投資には、悩んだり、迷ったり、反省したりという、心理的にはツライ出来事が多々あるわけです。では、それらはすべて失敗なのでしょうか?

 今回は、株式投資における失敗について考えていきたいと思います。

■そもそも失敗とは何なのか

 投資以外の日常的な出来事でも、人の価値観や受取り方はさまざまです。運用も同様で同じ銘柄に投資していても、その後の相場展開に対する受取り方はさまざまです。ある人は、購入直後から株価が動くことを期待するかもしれないし、ある人はその株価水準で購入できたことで満足しているかもしれません。当然、その後の投資判断はまったく違ってきます。

 もちろん、現物株の売買であれば、買いを入れた誰もが、その銘柄が上昇していくことを期待しているのは確かです。でも、一本調子で上昇していくことはまずない株式市場において、その後の株価動向の受取り方やその銘柄の役目を見切るタイミング(売り時)は銘柄の成長性に関わらず、投資する人たちの間にある、“期待するものの違い”によって、さまざまになるわけです。

 株式市場には、時として、ある企業に対するTOBが発表され、その価格が時価よりも高い水準である場合のように、多くの人が目指す水準がわかりやすいケースも存在します。でも、それでも皆が同じ判断をするとは限りません。TOB価格で買い取ってもらおうと考える人もいるでしょうし、日数が掛かり面倒だから、多少ならTOB価格以下でも市場で売却しようと考える人もいるでしょう。あるいは、TOB価格よりもオーバーシュートするタイミングを期待したり、TOB価格が引き上げられる可能性に期待する人だっているかもしれません。このように、同じ銘柄に対して、一定の目標が提示されていても、投資家の判断はさまざまです。

 投資判断には、性格や投資期間、期待リターンなど、投資家の事情が少なからず反映されることになります。株式投資の基本は、自身の都合ではなく、相場の都合に合わせてあげることだけれど、長く続けていく中では、資金効率を高めるためやポートフォリオの見直しなど、その後の市場動向を反映させていくことは重要です。だから、今後もほぼ予想していた範囲では上昇が期待できる銘柄であっても、銘柄研究の結果、ずば抜けた成長が期待できる新たな銘柄が見つかった場合には、利益確定、あるいは損切りをしてでも、乗り換えていいと思います。

 このときの損切りはやはり失敗なのでしょうか。

 私は、資金効率を高めるための積極的な挑戦だと思います。損切りした金額は、また1つスキルUPさせてくれた授業料くらいに考えると気持ちもスッキリします。市場に振り回されるのはいけないけれど、集中投資したいほど有望だと思える銘柄を見つけたときは挑戦する気持ちも大切なのです。次回も、株式投資で失敗と受取られることについてみていきたいと思います。

知っておきたい一冊
臆病者のための株入門臆病者のための株入門

作者: 橘 玲
出版社/メーカー:文藝春秋
価格: ¥ 788(税込)

この本には、株式市場の現実が、さまざまな実例に沿って、正確かつ痛烈に表現されています。決して、そこらにある、”株の入門書”ではありません。このブログのテーマでもある、「仕事と運用のバランスが人生でいかに大切か」、「手間の掛からない運用の重要性」が、論理的に説明されています。株式市場に参加する(したい)すべての人にオススメ

 野尻美江子

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投資・運用生命保険自動車保険ローンクレジットカードキャッシングソニーグループ

 


2007-07-24 11:46  nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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Vol.77 日本で投資することの意義

 株式投資などリスク商品を運用していると、このまま続けていてもいいのか・・・と迷う時期があると思います。そこで今回は、迷ったときの支えになればという気持ちを込めて、今の日本で、投資をしていることの意義を考えていきたいと思います。

■リスク商品に出会っていなかったら・・・

 株式投資などのリスク商品に投資していると、疲れることがあると思います。特に、日経平均株価は3ケタ上昇しているのに、持ち株は連動していないときや、ことさら銘柄入れ替えをする考え(必要)がない中での変動など、ただ待っているだけの状況を強いられることもあるでしょう。

 仕事で疲れて、運用でも疲れるのはツライですよね。でも、リスク商品に投資することをキッパリやめたいと思いますか?

 本来、投資とは言わない無謀なリスクを取って、資金ショートすれば、やめざるを得ない人はいるでしょう。でも、このブログでもみてきたように、金融商品の特徴を理解して、商品の長所を活かせるような使い方をし、成績としては、良いときも悪いときもあるリスク商品だからこそ、特徴の異なる商品を、市場動向を意識しながら、組み合わせていけば、貯蓄オンリーの運用を上回ることは、それほど難しいことではないと思っています。

 同時に、1つ1つのリスク商品を使いこなす経験は、確実に、自分自身のスキルになっていきます。世界的にみれば、先進国といわれる日本ですが、金融においては、かなり深刻な後進国です。昨今、日本企業が打ち出す、買収防衛策をみても、まるで鎖国をしたいのかと言いたくなるような、先々をみれば業界において日本だけが取り残されかねない防衛策が認められようとしています。

 のちのち、金融後進国の象徴的な出来事となるのでしょう。

 残念ながら、一朝一夕に投資スキルや金融のしくみが身に付くことはありません。そして、リスク商品に投資すれば、天からお金が降ってくるわけでもありません。仕事同様、運用には絶えず努力が必要です。だから、疲れるのです。

 最近少しだけ、株主価値を意識する側面から、株式投資に対する認識が変わり始めたようにも思いますが、まだまだ誤解の多い投資への認識が日本にはあります。

 1つ1つの投資で、思い悩んだり、猛烈に反省したりするその1つ1つが、『一生使える投資スキル』を磨いているのだと思います。定年後も、産休中でも使える、『一生使える投資スキル』を仕事とともに、続けていくことは、ツライけれど、きっと、役に立つはずです。

 但し、特に20代・30代の場合には、結婚出産・転職・独立など、さまざまな夢とのバランスを考えながら、その生活環境で無理のない、リスク許容度の範囲内で投資と付き合っていくようにしましょう。

今回のポイント

1.投資スキルや金融のしくみは、一朝一夕では身に付かない!
2.投資で、悩んだり、反省したことが、『一生使える投資スキル』になる!

 野尻美江子

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2007-07-17 12:05  nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
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Vol.76 物価上昇と資産運用

 今回は、物価上昇と資産運用についてみていきたいと思います。

■物価上昇の先には・・・

 そもそも、モノやサービスの値段は、需要と供給のバランスで決まっていくものです。何らかの要因で、需要と供給のバランスが崩れると、モノの値段はどちらかの方向に変動します。そして、この変動が、さまざまなモノやサービスに波及していくと、“物価が変動”したとみることができます。

 さらに、物価が継続して上昇してしまう状態が、インフレーション、いわゆるインフレです。もちろん、中央銀行である日本銀行が、インフレを起こさないように、通貨価値の安定を図ることで物価を安定させ、持続的な成長ができるよう常に監視しています。よって、日本におけるインフレリスクが高いかといえば、現状においてはむしろアメリカの方が懸念すべきことでしょう。

 ただ、日本には、自給率がきわめて低いという弱点があります。食料自給率は先進国中最低です。ひとつの歯車が狂うと、連鎖的な変動から物価上昇につながる可能性は否定できないと思います。

 そんな大波に立ち向かっていくことになるかもしれない日本。

 皆さんのポートフォリオは万全ですか?

 デフレと違って、突然やってくるのが、物価上昇(→インフレ?)の厄介なところ。このあたりで、株式投資中心というスタンスは変わらないにしても、これらの動きが進行してきても、慌てない、ポートフォリオの見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

 物価上昇(→インフレ?)に対応する具体的な金融商品としては、株式外貨不動産・金などが挙げられます。中・長期投資中心の株式投資は、長い目でみても、物価上昇についていける可能性の高い金融商品といえます。銘柄で迷うようなら、ETFも選択肢の1つだと思います。一方、外貨は、円安にからむ物価上昇のとき威力を発揮します。株式同様、買い時は重要ですが、口座開設・目論見書の交付など好水準が来たとき、動ける体制を作っておくと良いかもしれません。不動産は急激な変動にも強い反面、まとまった資金が必要になってきます。REITを活用するなど、総資産のバランスも考慮して自分に合った比率を検討する必要がありそうです。金は、有事の金といわれるように、世界が認める実物資産です。ただ、金は保有していても金利を生まないので、キャピタルゲイン+安心感を期待することになります。また、とかく有事は目先のピーク圏であることが多いので買い時は慎重に。

 人間、変化が起きたとき、事前に、意識していたのとそうでないのではかなり影響が違ってくるもの。現在、先送りになっている消費税率引き上げなどとともに、物価上昇の行方には注意が必要です。

今回のポイント

1.物価上昇の兆候は、自然に起こりそうな変化!
2.さまざまな要因が迫る、物価上昇の行方には注意が必要!


知っておきたい一冊
お金がみるみる貯まる「家計そうじ術」入門お金がみるみる貯まる「家計そうじ術」入門

作者: 深野 康彦
出版社/メーカー:講談社
価格: ¥ 680(税込)

運用を続けていくには、足元の家計がしっかりしていることが大前提です。ムダな固定費をたくさん抱えた状態は、“家計のメタボリック症候群”とのこと。ダブルインカム・高収入でも、“貯蓄力”を持っていないと、家計破綻のリスクは潜んでいるのです。

著者は、この道19年で、私の師匠でもあるベテランFP。今日から始められる“貯蓄力”UPの秘訣が満載です。お金とのスマートな付き合い方を、身につけたい人にオススメ!!

 野尻美江子

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2007-07-10 12:30  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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Vol.75 物価上昇と株式投資

 株式投資で大切なのは、これから自然に起こりそうな変化を自分なりの視点で見極めることです。そこで、今回は、物価上昇の兆候から、自然に起こりそうな変化を考えていきたいと思います。

■日本に起こっている主な変化

 このブログをご覧になっている投資家の皆さんなら、その変化に気がついている人も多いと思いますが、今、世界的な連鎖による食品の値上げや雇用環境の変化など、リスク商品を運用に取り入れているかどうかに関わらず、先行きを考えておきたい変化が迫っています

■バイオエタノール需要の高まりによる変化

 今後、幅広い食品の値上げが懸念されるこの問題の発端は、アメリカのエネルギー政策にあります。簡単に流れを確認しておくと、「アメリカ政府が今後10年間でバイオエタノールの生産量を7倍に増やす」という目標を掲げたことで、世界的にバイオエタノール需要の高まりに期待する動きが起きています。

 バイオエタノールの原料となるトウモロコシやサトウキビなどの市場価格が急騰したことで、これまで大豆や穀物などを作っていた農家が、トウモロコシの需要増を期待して、大豆や穀物を縮小、トウモロコシを拡大する転作を相次いで行っていることで、大豆や穀物も品薄→大豆・飼料価格が急騰するなど、その影響は、食用油・マヨネーズ、オレンジジュース、食肉・卵・乳製品、大豆製品などに現れてきています。

 皆さんは、このところ納豆のパッケージを見て気がつくことがありませんか?

 納豆の表示基準が強化された影響もありますが、少し前まで、誇らしげに“国内産大豆使用”と書かれていた納豆が主流だったのに、今は多くのメーカーが現地に契約農家を持つことなどで品質を保つ努力をしながら、アメリカ・カナダ産大豆にシフトしている商品が目立ちます。そのためか、コラーゲン入り納豆など新商品が登場するのかもしれません。
 
 ただ、豆腐・醤油など日本の食文化を象徴する幅広い食品に欠かせない大豆だけに、その多くを輸入に頼っている現実を考えると、単に企業努力だけではカバーしきれない事態も考えられ、必需である食品発の物価上昇が懸念されます

■やっときた雇用環境の変化

 私が気になっているもうひとつの変化が雇用環境における変化です。

 例えば、皆さんが、今日、ランチでいったお店に「求人広告」の張り紙はありませんでしたか?それも、時給の欄だけ何度も書き直したヨレヨレのものが・・・。

 今、飲食業界やアパレルなど、アルバイトやパート雇用の人材を主な現場の戦力として、利益率を上げてきた業態に見直しが迫られています。単純に、今の条件では、人が集まらないのです。なかには、希望する契約社員を正社員として再雇用したアパレルメーカーもありました。当たり前のことですが、突き詰めれば、企業の財産は人です!経験豊富で優秀な人材に逃げられないためには、それなりの対価を支払わなければなりません。ここに、雇用環境発の物価上昇の兆候があると思うのです。

 皆さんは、この変化からどんな展開を予想しますか?恩恵を受けそうな業種、買ってはいけない業種など浮かんできたでしょうか。展開を見守りながら銘柄選定に役立てたいですね。次回は、物価上昇と資産運用についてみていきたいと思います。

野尻美江子

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2007-07-03 14:32  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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Vol.74 株式投資につながる情報ツール

 今回は、VOL.73でみてきた、“情報を見極めること”を大切にしながら、株式投資の銘柄選びにつながる情報ツールについてみていきたいと思います。

■やっぱり、ブレない自分が大切!!

 このブログをご覧の皆さんは、とっくに実感していることですが、個人にとっての“情報ツール”を考えるうえで、「ネットの存在」「検索エンジンの持つ影響力」は確実に大きくなっていると思います。今日、1日を振り返っても、テレビや新聞をみた時間よりネットをチェックしていた時間の方が長かった、という人も多いのではないでしょうか。

 株式投資においても、ネットは、取引だけに限らず、欠かすことのできない情報ツールです。

 銘柄選びの段階にもよりますが、気になる銘柄を深く知るためには、その会社のホームページを隅から隅まで読んでいき、その会社と業界に対する理解を深めていきます。

 例えば、沿革を知ってから株主構成をみると、持ち合いとはいかないまでも、会社や特定の人物との関係の深さが理解できます。また、その会社の強みを知るうえで、業界特有の用語やライバル会社の台頭などを調べる必要性を感じたときには、いくつかの検索エンジンで調べていくと、いもづる式に、情報はザクザク出てきます。また、創業社長の場合には、社長の個人名を調べてみるといろいろな発見につながります。

 ただ、総じて問題なのが、情報の正確さです。取引においても、ネット証券が対面に比べて自分自身で判断し行動することが多いように、糸をたぐり寄せる感覚で、要るもの要らないものを選択しながら、自身で情報を整理していく努力が必要です。

 そのような過程で、それぞれの強みを持つ、既存の媒体を活用していきます。一定の尺度で整理された新聞を見比べたりしながら複数チェックすることで見えてくる視点。ニュースに限らず、特集番組やCMなどテレビがもたらす情報の数々、そして、旬なネタを掘り下げてくれるマネー誌や世の中の関心事を他の媒体とは違う角度から伝える一般誌など。 

 消化不良を起こしそうだけれど、知っているものとして市場が動いているのなら、自分が知らずに市場に参加しているのは怖いこと、という一定の認識は必要なのかもしれません。しかしながら、情報には限りがないので、以前にも触れたように、F1カーと一般車が同じ場所で競っている株式市場において、精度の高い情報の入手のしやすさだけを考えれば、担当チームを組んで仕事として取り組む、プロには、敵わないと言わざるを得ません。

 でも、個人の運用は、必ずしも“最大効率を追求する”必要はないはずです。自分の着眼点が徐々に市場に評価されていく過程を楽しみながら、じっくり成長を見守るスタンスで臨む軸足のような銘柄があっても良いのではないでしょうか。

 情報ツールとしては、他にも、四季報や会社情報、日銀が年2回発表する『展望レポート』などなど、他のツールに比べて鮮度は劣るけれど、発行・発表元の信頼度から、直接、マーケットに影響を与えるものもあります。

 リスク商品を使いこなすことは、常に自分の視点を持ちながら、新旧問わず、さまざまな情報を、自分の中に蓄積していくことなのかもしれません。そうすることで、ある時、情報と情報が結びつき、四季報を見ていても、新聞を読んでいても、表面には書かれていないことに気がつく感覚が生まれてくるのだと私は思っています。ただ、銘柄選びには、さまざまな手法があるので、自分に合ったものを、日々、精度を高める気持ちを持って、確立していくことになるのでしょう。だから、株価が上がるというのは結果であって、株式投資とは、銘柄の中身を精査していく、この過程のことを指していると考えるのが正しいのかもしれませんね。
  

今回のポイント

1.Myポートフォリオは、100%、自分自身の判断で作っていこう!
2.リスク商品を使いこなすには、常に自分の視点を持ちながら、
  情報を蓄積していくことが必要!


知っておきたい一冊
販売員も知らない医療保険の確率販売員も知らない医療保険の確率

作者: 永田 宏
出版社/メーカー:光文社
価格: ¥ 1,000 (税込)

長年に渡り、医療情報学に従事してきた著者が、確率に基づき、あえて損・得という視点で医療保険を解明しています。保険大国ニッポンといわれるだけに、「病気になるかもしれない・・」という万一のために、必ずやって来る毎日を圧迫するような保険料を支払っている家計も未だあるのでは? 少なくとも、万一<毎日、将来的には、医療保険<貯蓄と考えていくことの大切さが、具体例を交えてわかりやすく述べられています。

運用で自立する感覚で、保険も見直してみましょう!今回の本は、運用とは直接関係ありませんが、FPとして多くの方に読んでもらいたい一冊です。

 野尻美江子

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2007-06-26 11:55  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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Vol.73 投資の情報を見極めることの大切さ

 今回は、リスク商品を使いこなすために重要なことであり、広い意味では、生きていくうえでも、その判断が求められる、情報を見極めることの重要性について考えていきたいと思います。

■やっぱり自分ありき

 以前、ある管理栄養士さんが、「健康番組で、何か特定の食材を取りあげると、自分が糖尿病であるにも関わらず、毎日食べ続けて、総カロリーがオーバーしてる人がやたら多いんですよ。」と嘆いていました。

 健康番組という情報ツールでは、ご存知のように、一部の番組で捏造という、作り手側のあってはならない事実が発覚しました。しかし、そのことを差し引いても、多くの場合、物事には、良い面と悪い面があって、そのことは、“自分にとってはプラスなのかマイナスなのか”を一歩引いて冷静に判断してみるといった姿勢が必要で、とかく注目される良い面だけをみて行動するのは危険だと認識しておく必要がありそうです。

 このことは、銘柄選びにも共通する話だと思います。

 ある推奨銘柄をみて、なぜその銘柄を推薦するのかという理由が、自分の中で納得できていないのに、「薦めていたから・・・」という理由だけで買い続けていくと、たぶん、自分の資産運用なのに、のちのち売りなどの投資判断がつかない、操縦不能なポートフォリオになってしまう可能性が高いと思います。運用成績についても、何度か利益を上げることができても、自分というものがないと、利益もつぎ込んで次々と売買をした結果、結局は損をしてしまうことになるでしょう。というのは、自分の投資判断をもたない運用の限界を実感としてわかるのが、損を抱えたときだからです。

 一見、無責任な話のように聞こえるかもしれません。でも、突き詰めれば、自分のことは自分しかわからないのです。銘柄を推薦する人は、おひとりおひとりの状況や投資期間、期待リターンなどがわからないなかで、選定した日の状況からみて、「割安に放置されている、こんな銘柄の存在を忘れてはいませんか・・・」「この会社には、新たに、こんな成長が期待できる収益の柱があるんですよ」などといった視点で、情報を発信することが多いのではないかと思うのです。

 ぜひ、「自分のポートフォリオに、今、必要?」という、ご自身の判断を踏まえて、名実ともにMyポートフォリオを作ってみてください。

 だからこそ、このブログでもみてきたように、銘柄選びには、自分の視点、自分の人生経験が活かせると思うのです。自分にとって有益な情報を取り入れながら、仕事や趣味などを通じて磨かれた、自分が人より詳しいことを掘り下げる努力が、株価の多少の乱高下にも動じないお気に入り銘柄との出会いにつながるはずです。次回は、株式投資につながる情報ツールをみていきたいと思います。

野尻美江子

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2007-06-19 11:56  nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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Vol.72 株の“出遅れ銘柄”はお得か?

 今回は、“出遅れ銘柄”に着目して、出遅れ銘柄=お得なのかについて、考えていきたいと思います。

■主役銘柄 VS 2番手・3番手銘柄

 出遅れ銘柄がクローズアップされる例として、ある銘柄が、何らかの好材料をきっかけに急上昇すると、同業他社のなかには、同じような恩恵を受ける可能性がありながら、まだ株価がそのことを織り込んでいないために突如として、注目される銘柄があります。いわゆる、2番手、3番手銘柄です。

 現状において、1番手で上昇した主役銘柄は、すでに1~2割など上昇しているため、この段階から参戦するのはなんだか悔しい気もします。気になっていた銘柄ほど悔しさも倍増です。そんなとき、主役銘柄に比べて、株価があまり動いていない関連銘柄が多くの投資家の心理的な買いやすさも手伝って、注目されることがあります。

 もちろん、好材料が業界に与える影響度や注目テーマが各企業の業績に与える割合などによっては、連れ立って水準訂正するくらいの上昇をみせる可能性も否定はできませんが、概して、最も恩恵を受けるのはやはり主役銘柄であることが多いと思います。

 つまり、値上がり率が大きければ、たとえ1~2割上昇していた時点であっても、連鎖的に引きずられるようにして動く、2番手、3番手銘柄よりも、自分で上昇していくパワーを持っている主役銘柄のほうが、有望銘柄であることが多く、結果としてお得な銘柄であることが多いと思うのです。投資している安心感も違います。

 逆に、2番手、3番手には、主役にはなれない何らかの理由があるはずで、人気が薄れてくると、我に返ったように、「この銘柄を保有する価値があるのか」と、自問自答してしまう経験をした方もいるのではないでしょうか。例えば、業界全体に波及するような好材料があっても、その会社全体の業績でみると、与える影響は軽微であることが周知されてくると、勢いはすぐ終息して、以前の日陰銘柄に戻ってしまうといったケースです。

 材料にも寄りますが、市場は、時として、不思議な動きを見せることもあります。造船関連株が買われたときに、一緒になって、現在は造船を本体では製造していない日立造船までもが連想で買われてしまうこともあるわけです。(ちなみに、日立造船は、愛称社名をhitzとしています)
 
 結論としては、VOL.71でお話した「(投資の)判断基準を、価格(株価)ではなく、会社の中身に置くことによって、年初来高値を更新していても、上場来高値を更新していても、買える銘柄は存在する」という考え方に共通することですが、“中身のある有望銘柄は強い”ということです。

 そのなかで、買い時の工夫としては、今後も上昇が期待できる銘柄だけれど、どうしても、上場来高値で買う気持ちになれない場合は、市場に年に数回くる急落局面を待ちましょう。下げ渋りながらも、相場の流れに耐え切れず下げた押し目をすかさず拾うことで、納得しながら上値を追いかけていける可能性が高まるはずです。

今回のポイント

1.年初来高、上場来高値更新でも、買える銘柄は存在する!
2.中身のある有望銘柄は、やっぱり“強い”!


知っておきたい一冊
手にとるように株・証券用語がわかる本―市場の動きを用語で解読!手にとるように株・証券用語がわかる本―市場の動きを用語で解読!

作者: 株式フォーラム21, ちばぎんアセットマネジメント
出版社/メーカー:かんき出版

誰が預けても同じ結果になる預貯金と違って、さまざまな要素をつなぎ合わせ、投資判断を行っていくリスク商品の活用には、“自ら調べる作業”が欠かせません。そんな時、役立つ少しワイドな用語集です。正統派株式スキルをUPしたい人に。

 野尻美江子

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2007-06-12 12:04  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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Vol.71 株は年初来高値を更新すると割高?

 今回は、年初来高値を更新してきたような、勢いのある銘柄への投資判断について、考えていきたいと思います。

■「安く買って高く売る」というけれど・・・

 よく、株式投資の基本は「安く買って高く売ること」と言われています。私自身も、媒体によっては、わかりやすさを最優先するために、誌面で凝縮に凝縮を重ねた結果、株式投資の基本は「安く買って高く売ること」と簡潔に表現することがあります。でも、株式投資の世界がそれほど単純ではないことを、このブログをご覧のみなさんならよくご存知だと思います。

 そこには、大切な前提条件があって、時代のニーズを見据え、さまざまな角度から調べた、その会社の潜在能力+実態が、“脈あり”なのかどうかが必要です。

 どんなに安くても、回復の兆しも見えない問題を抱えていたり、もはや役目を終えたビジネスモデルに執着している会社に魅力などまったくないからです。単に、株価の推移だけをみて投資機会を図ろうとすると、買い物と同じで、「安かろう・・・悪かろう・・・」といった銘柄をつかんでしまう可能性が高まります。
 
 だから本当は、

『大切なのは“中身”であって、本来の価値からいえば、そのような価格に成り得ないような中身のある銘柄を、安く買うことによって、のちのち多くの投資家の支持をうけて、年単位などの時間をかけながら、市場が会社の価値を正しく評価したと判断できたときの高くなったところで売ること』

 と表現するべきなのです。

 同時に、ここからひとつの考え方がみえてきます。

 「今、投資をするべきか」の判断基準を、価格(株価)ではなく、会社の中身に置くことによって、年初来高値を更新していても、上場来高値を更新していても、買える銘柄は存在するということです。買い物でいうと、「安かろう・・・悪かろう・・・」とは逆で、「たとえ、高くても買いたいもの」といった存在です。

 ちなみに、上場来高値を更新したということは、その銘柄を持ち続けている人は、誰ひとりとして損をしていないということ。そして、例えるなら、“実績のあるIPO銘柄”ともいえる、青天井の状態にあるわけです。

 次回は、“出遅れ銘柄はお得か”という視点で、判断基準を考えていきたいと思います。

野尻美江子

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2007-06-05 11:15  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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Vol.70 日当たり重視の株式投資に挑戦?!

 VOL.69では、余裕資金で行う投資なら、本来、家計に与える影響はまったくないので、市況環境を重視する時点も可能であることをみてきました。ただ、市況環境というと、とても広義なので、今回はわかりやすく、“今マーケットはどこに注目しているのか”もっと平たく言えば、“光はどこに射しているのか”という感覚で、日当たり重視の株式投資についてみていきたいと思います。

■マーケットにある日当たりとは

 株式市場には、さまざまなテーマがあります。テーマの内容にもよりますが、一定期間であってもマーケットの柱に成りえたテーマは、“終わる”というよりは“お休みに入る”ことが多いものです。短期間で人気化すると、テクニカル的な過熱感からどこかのタイミングで調整が入り、その後は、値動きが小さく出来高も減り、日当たりの良い銘柄は一転、日陰げ銘柄に見えてしまいます。

 確かに、人間の感覚として、日当たりがよかったり、勢いがあったり、軌道に乗っているところの方が居心地がいいですよね。でも、家を買う場合や借りる場合を考えてみても、日当たりのいい南向きはそれだけで割高になるわけです。

 ある意味、株式市場もそれに似ていて、みんなが注目している人気銘柄はじりじりと割高に向かって、上値余地はどんどん減っていきます。ただ、注目される根拠となった材料が、その会社にとって非常に大きな変化をもたらす場合などには、その上昇はやがて水準訂正となっていくこともあるわけです。

 つまり、株価上昇にあえて乗っていく順バリ投資として、日当たりを重視していくのなら、その材料の影響度を慎重に見極めることが重要になってきます。世界で活躍する企業であれば、世界的な業界シェアの変動などにも注目です。ただし、日当たり重視の投資を続けていくには、いつもマーケットに気を配らなければなりません。
 
 一方、めまぐるしく変わる変化が通り過ぎた後、かつて騒がれた好材料になんら変化はなく、むしろ時間がたったことで、その好材料が業績に反映されつつあるような状態で、割安に放置されているような日陰げ銘柄に目を向ける逆バリ投資も有効です。ただし、時間が掛かります。例に挙げたような好業績が期待されるお休み銘柄の場合には、決算発表前の上方修正の発表を期待するようなタイミングが来るまで、“待つこと”が必要でしょう。

 マーケットには、日当たりがあることを意識したうえで、最も避けなければいけないのが“どっちつかず”の運用です。

 ある程度、運用に自分の時間を割いて材料を精査しながら、日当たりを追っていくのか、割安に放置されたものを見つけて、その後はじっくりホールドしていくのか、軸足をしっかり持ちながら、マーケットにある日当たりを自分に合うカタチで利用していくと良いでしょう。

今回のポイント

1.余裕資金で行う投資なら、市況環境を重視できる!
2.マーケットにある日当たりを、自分の運用に上手に取り入れてみる!


知っておきたい一冊
投資信託にだまされるな!—本当に正しい投信の使い方投資信託にだまされるな!—本当に正しい投信の使い方

作者: 竹川 美奈子
出版社/メーカー:ダイヤモンド社
価格: ¥1,575 (税込)

今まで、オール預貯金の運用できた人が、投資信託に興味を持ったとき、読んでおきたい1冊。投信保有期間中に掛かるコストの現実や本来の自分のニーズとのミスマッチなど、このブログでも触れている投信選びのポイントがわかりやすくまとめられています。 

 野尻美江子

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2007-05-29 11:17  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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Vol.69 住宅ローンと投資にみる市況環境

 今回は、リスク商品の運用にとって重要な“市況環境”というものをタイミングと捉え、個人のライフイベントでお馴染みの「住宅ローンを組んで家を買う」ことと「株式や投信などリスク商品へ投資をすること」を例に、考えていきたいと思います。

■住宅ローンと投資の違い

 皆さんのまわりには、ここ1~2年で「家を買った!」という人はいませんか?あるいは、このサイトをご覧の方のなかにもいらっしゃるかもしれませんね。先に、申し上げておきますが、私も家計が健全で将来を見据えたうえでの住宅購入なら、必ずしも家を買うことに否定的ではありません。ただ、市況環境だけで買って欲しくはないのです。

 数年前から多いのが、「今なら金利も低いみたいですし、住宅ローン控除も使えるんですよね。チャンスだから家を買おうと思うのですが・・・」といった主旨のご相談です。確かに、日本の金利は、未だ低金利ですし、緩やかであるにしても、今後の上昇を考える判断は賛成できます。(返済期間中には再度下がることはあるかもしれませんが・・・)それに、平成20年12月末までに条件を満たして入居すれば、住宅ローン控除が適用されるのも事実です。しかし、だからといって、その家庭(人)にとって、「家を買うこと」が最適な時期なのかは別問題です。教育費がピークを迎える時期でもローン返済を続けていけるのか、10~20年後もその場所・その間取りに住めるのか、生涯住みたいのかなどを熟慮する必要があります。家族全員の人生を左右するかもしれない数千万円の借金を、外部要因の有利さだけで決めるわけにはいかないのです。

 一方、リスク商品への投資を考える場合も、家計の状況・将来を見据えることが必要な点は共通しています。だからこそ、投資を始められる時期、続けられる期間も人それぞれです。しかし、住宅ローンが数千万円のローンと家計にとって巨額な影響を与えるのに対し、余裕資金の範囲で行う投資が家計に与える影響は本来まったくないはずです。余裕資金ですから。とはいえ、心理的には、モノを買ったわけでもないのに、お金が無くなるのは嫌なものですよね。でも、現役世代なら、時間がたっぷりある分、割り切って仕事で取り戻すことだってできるはずです。

 そう考えると、余裕資金で行う投資には、市況環境という視点を重視する発想が浮かんできます。

 住宅ローンと投資資金には他にも違いがあります。ローンは、家計の状況にかかわらず、返済期限までずっと続くのに対して、投資は、家計の状況が変化して投資資金を見直す必要が生じたら減らすことも止めることもできます。投資よりも安全確実に、貯蓄ペースを高める時期など、自分だけの判断で方針転換できるのです。借金である住宅ローンはそうはいきません。家計の状況に関わらず返済は続きますし、最終手段として売却する場合にもかつての新築物件は中古として扱われ、売却金額や時期は希望通りにならないこともあるでしょう。受身のローンは、投資とは自由度がぜんぜん違うのです。

 住宅取得についての外部要因(市況環境)はオマケ程度に考えるべきですが、余裕資金での投資に関しては、今マーケットはどこに注目しているのかといった市況環境を見極める視点は重要です。次回は、日当たりを意識した株式投資についてみていきたいと思います。

野尻美江子

マネー
投資・運用生命保険自動車保険ローンクレジットカードキャッシングソニーグループ


2007-05-22 12:11  nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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